
投球による体への負担
ボールを投げることによる負担は野球のピッチャーに最もよく見られます。試合では何百回とボールを投げなければならないからです。ピッチャーの投球フォームがありますが。体に主に起こることは、右投手の場合、足腰の部分では右足から左足への体重移動、体幹、胴体の部分では捻れ当然、腕の振り下ろしが起こります。
投球フォームでは、後ろ足に体重が乗った状態から前に踏み出した足に体重が移動するとともに、ボールを持った腕を振り出しますこの体重移動と腕の振りのタイミングが合うことでボールがスピードをともなて前に投げられるということです。つまり腕の動きだけでは速いボールは投げられないということです。逆に言えば腕だけで速いボールを投げること腕の筋肉や関節に相当な負担がかかるということです。通常、ピッチャーがボールを投げるとき、腰から下を使わないで投げることはないと思いますが、腰から下の部分から胴体、腕、肘、手とうまく力が加わらないと各部分に負担が加わり、負担が加わった部分の関節や筋肉をいためてしまうことになります。
例えば、背骨の捻れが十分に起こらないために肩に負担がかかってしまったり、肩の動きが悪いために肘に負担がかかったりします。極端な例ですと足がうまく働かないから、肩に無理がかかるということもあります。これは何百球も投球動作を繰り返せば、ほんのわずかな足の問題でも、気付くことなく練習試合などで投球動作を続けていれば最終的に肩をいためてしまうことにあります。
カイロプラクティックによる投球フォームのチェックと施術
まず、背骨の動きをチェックします。適切な捻れが起こってるのか、次に肩、肘、手首、股関節、膝、足首などの動きもチェックします。
次に筋肉をテストします。筋肉が正常に機能するのかチェックします。筋肉は神経で刺激されて働きますのでちょっとしたことでもうまく働かない場合があります。例えば、顎の噛み合わせ紙あわせが悪かったり、首の骨がずれていたりすることでも、最大の機能を果たさないことがあります。通常は、ほかの筋肉などで代償作用が起こりますので投球できないなどということはありません。しかし、代償作用が大きければ、代償作用を行う筋肉に負担がかかったり、投球のコントロールが悪くなったり、スピードが出なかったりします。
カイロプラクティックではわずかな異常(通常痛みが出ていないところ)も検査しますのでパフォーマンスアップの効果が期待できます。全ての関節、筋肉が正常に働いた状態でその選手の能力が最大限に発揮され、傷害を防ぐことにもつながります。