変形性股関節症

変形性股関節症とは
成人の股関節痛の中で、最も多い疾患が変形性股関節症です。股関節の骨や軟骨の変性により、関節の破壊が起こり、股関節の変形と疼痛、可動域の制限が起こります。初期症状は、動作のはじめに痛みが起こり、動作中に軽減します。進行性の疾患ですので、だんだん痛みが軽減しにくくなり、持続性の痛みになり、歩行も困難になります。さらに進行すると、寝ていても痛むようになります。

原因
原因が明らかでないものを一次性変形性股関節症といいます。これは、加齢現象に加えて、力学的な負荷が加わることで発症します。

二次性変形性股関節症は、何らかの疾患に続発して起こるため、若年者にも見られます。原因となる疾患は、先天性股関節脱臼、臼蓋形成不全、ペルテス病、大腿骨頭壊死、外傷(大腿骨頚部骨折、股関節脱臼)などがあげられます。

変形性股関節症とカイロプラクティック
一般的には、体重を減量したり、杖を使ったりして、股関節への負担を減らすことが大切です。また、変形の度合いによっては、手術をすすめられる場合もあります。

カイロプラクティックでは、脊柱や他の関節の動きを良くすることで、股関節の可動域制限を補えるように施術します。また、股関節の動きを改善するためは、股関節周囲の筋肉や靭帯に対しても施術をおこないます。これらの施術によって、変形そのものが元に戻るわけではありませんが、症状の改善には効果がみられます。